八ヶ岳山麓の阿弥陀岳の麓「美濃戸minoto」での日常生活
by oikuri
カテゴリ
全体八つだより 食品の放射線量測定結果 福永写真館 紫微鑾駕(しびらんか) 不都合な真実 御柱祭 山行 未分類 検索
最新の記事
記事ランキング
|
試論「みんな」と「おれ」の文化 その22022年10月25日(火) 旧暦(神無月10/01) (1)この土地は、みんなのもの。 (2)この土地は、おれのもの。 地球上の土地は、最初はだれのものでもありませんでした。 だから(1)この土地は、みんなのものでした。 しかし、人間が増え時間が経過すると(2)この土地はおれのものだと主張する人間が出てくるようになります。 この二つの文を、端的に表した歴史的な事柄が、かの有名なメイフラワー号に乗った102人の清教徒(ピューリタン)達の行動です。 その102人が上陸したのが11月、冬を迎える寒い時期で寒さに凍え病気になり半数の人が亡くなったと伝えられております。 その土地にいたインディアン達の助けを借りて、ようやく生き残った清教徒たちはその地に住み着き、翌年の秋には食物の収穫に恵まれ、ほっと一息をつくことができたのです。 この生き残った清教徒たちは「ピルグリムファーザーズ (Pilgrim Fathers)と呼ばれ、「法に服従する」ことを誓ったメイフラワー誓約(Mayflower Compact)をもって、行動を開始します。 つまり、インディアン達は(1)この土地は、みんなのものと思って、清教徒を迎えたのですが、清教徒達は法に基づき(2)この土地は、おれのものと定めて入植して行きます。 (1)と(2)が混在しても(2)が少数派のうちはトラブルはあっても、許容される余地がありますが、(2)が多数を占めるようになると社会的変動の時期を迎えることになります。人間(2)側は、力と法をもって「所有の権利」を主張するようになり、人間(1)側は「妥協に妥協を重ね」てついには、みんなのものだった土地を失い生活の場を失うことになります。 そう、「みんな」の文化は「おれ」の文化に駆逐されやすい傾向があるのです。 註記 【感謝祭(Thanksgiving Day)】 ピルグリムファーザーズの最初の収穫を記念する行事のこと。インディアンの助けによって厳しい冬を乗り越えた清教徒達は、翌秋に多くの収穫に恵まれ、助けてくれたインディアンを招待し、神の恵みに感謝して一緒に食事をとった。アメリカ合衆国の祝日(11月の第4木曜日)、七面鳥を食べる習慣があります。
by oikuri
| 2022-10-25 21:49
| 八つだより
|
Trackback
|
Comments(0)
|